Dinosaur FACTory(林原自然科学博物館 ダイノソアファクトリー)

おすすめサイト

生物学的な分類と特徴

学術用語としての「恐竜」は、地表に生息しているもののみを指し、原爬虫類から進化し大型化した群で、直接的祖先は主竜類中の一群、鳥頸類のことを言います。分類学的には竜盤類と鳥盤類を恐竜とし、系統的に異なる翼竜、魚竜、首長竜などは一切含められてはいません。現生の動物では鳥類が最も近い生物であり、ワニ類がそれに次ぐ。カメ類はこれより遠く、ヘビ・トカゲ類(有鱗目)とはさらに遠い系統関係にあります。

恐竜の大きさは種類によって大きく異なっており、最も小さいものではニワトリほどの大きさだったと言われています。最大のものは竜脚類で、その中でもスーパーサウルスが分かっている範囲では最も大きく、クジラ類を除けば地球の歴史上最も大きな動物です。さらに、アンフィコエリアスはクジラより大きかったとされます(ただし、こちらは実在が疑問視されている)。

いずれにせよ、恐竜が地上最大の動物だったことは間違いありません。また、体重についてはブラキオサウルスなどが40トン以上だったと考えられています。

また、恐竜は多様な進化をしたことでも知られており、大きな特徴として二足歩行が挙げられます。実際には四足歩行をしていたらしいものも多いのですが、それらは体重の増加などにより二本歩行では体を支えきれず四足歩行に二次的に戻ったものと考えられています。

恐竜の祖先は肉食性でしたが、進化の過程で草食化したものが初期から登場しています。

なお、現在でも新種の恐竜の化石が発見される、同種だと思われていた恐竜が別種だった、逆に別種だと思われていたが同種だった、骨格から体の特徴が改められるなどの新発見が相次いでおり、毎年のように最も有力な学説は変化しています。すなわち恐竜研究は現在も速い速度で進展しつづけているのであり、現在最も有力な知見が将来も有力であり続ける保証は存在しません。たとえばブロントサウルスは1980年代ころまでは必ず恐竜図鑑に登場する、代表的な恐竜とされていました。

恒温動物説

初めて恐竜が見つかった時には、爬虫類であることも踏まえて変温動物と考えられていた。それに異を唱え、「恐竜は恒温動物である」とした研究者にはジョン・オストロムや彼の弟子のロバート・T・バッカーなどがいる。彼らを含む研究者の一部は、恐竜を含む主竜類、特に小型の獣脚類は温血動物であったと主張している。しかしながら脳の発達の程度、骨に年輪が見られることなどから恒温性を否定する研究者も多く、最終的な同意はとれていない。また大型の竜脚類などでは容積が大きいので結果的に体温を体内に保つことが出来る「慣性恒温性」で体温を保っていたとする主張もあり、現在も研究が続けられている。呼吸器官として気嚢を有している説に基づくならば、激しい運動を長時間続けるように進化したはずであり、この場合やはり恒温説が有力になってくる。現生の恐竜といえる鳥類が同様のしくみを持つ恒温動物である点もこれを補強している。

羽毛をもった恐竜

最初期の鳥類の始祖鳥は、19世紀にドイツのジュラ紀の地層で発見された。始祖鳥が発見されてからは初期の鳥類の化石はほとんど見つからず、鳥類の起源については諸説が乱立していた。

しかし、1990年代以降、中国の白亜紀の地層で羽毛をもった、現在の鳥類と羽毛のない恐竜の間を埋める、羽毛のある恐竜の化石が相次いで発見され、系統関係が明らかになってきた。 羽毛をもった恐竜には、シノサウロプテリクス・プロターケオプテリクス・カウディプテリクス・ミクロラプトル・ディロングなどがある。

これらの発見から、従来は鳥類の固有の特徴と見られてきた羽毛が恐竜にも存在していたことが分かり、羽毛をもった恐竜のグループから、空を飛ぶ鳥類と恐竜の進化の関係が明確になった。 このように現在では、鳥類の先祖は恐竜の獣脚類の一種であることがほぼ定説となった。

姿勢・歩行法の特徴

恐竜はトカゲ等の一般的な爬虫類とは異なり、胴体のほぼ真下から足が生え、現在の鳥類に近い姿勢で歩行していたと推測されている(というよりは、鳥 類の歩行法が祖先の恐竜から伝わった特徴だと見なすのが妥当)。この特徴によって恐竜は大型化と敏捷な動きが可能になっていたと考えられている。

同様に胴体から真下に足の生えた哺乳類と恐竜との違いは、恐竜は祖先が二足歩行であったために二足歩行の種が多い点である。四足歩行の恐竜も数多いが、あくまで二足歩行の恐竜が体重の増加等の理由で二次的に四足歩行に復帰したものである。この為か、四足歩行の恐竜でも体重の大半は後足が支える形となっている。

二足歩行の恐竜の多くは後足を中心に長い尾によって上半身と下半身のバランスを振り子のようにとっていたと考えられている。かつてのように、尾を引きずりながらペンギンのように歩く復元は、現在では間違いとされる。

恐竜の色

恐竜がどのような色をしていたのかは明らかではない。 図鑑などに載っている恐竜の色は現世動物をもとに推測したものであり、以前は爬虫類と同様の茶色やくすんだ緑色など地味なものが多かった。 その後、鳥類との関係が認知され、羽毛をもつ恐竜が発見されるに従い、カラフルな恐竜の復元画も登場してきている。

2008年、ヤコブ・バンターらは恐竜の羽の化石中に含まれるメラニン色素を解析することにより、オリジナルの色がどのようなものであったか判別することに成功した[2]。 今後、羽に覆われた保存状態のよい皮膚組織の化石が発見されれば、恐竜がどのような色をしていたのか解明することが可能と主張している。

行動

恐竜の生態は謎に満ちている。というのも、恐竜は絶滅してしまっているため、その行動を直接見ることは出来ないのである。数少ない物証としては、ヴェロキラプトルとプロトケラトプスが戦っている状態で見つかった化石や、鳥類のように丸まって眠っている姿勢で発見されたメイ・ロンの化石、同種の歯型が多数残り共食いをしていたことが推定されるマジュンガサウルスの化石がある。

恐竜の行動の多くは足跡や巣の状態から類推することができ、化石のみで情報が乏しいながらも、骨格から推測される筋肉、足跡の計測などから、おおよその歩行速度を求める試みも一部ではある。

また、子供を育てる、群れを作って共同で生活をするなど、現在見られる哺乳類動物と類似する社会性をもった恐竜もいたと考えられている。社会性をも つと、捕食動物にもよるが、捕食者が近づいて来た場合の警告がしやすい。しかし、これらはまだ研究者の間で議論中の論点であり、異論も少なくない。

絶滅

恐竜をはじめとする大型爬虫類は白亜紀末期に絶滅し、その滅亡原因については諸説ある。もっとも、鳥類は絶滅を逃れ進化した恐竜との見方を取れば、恐竜は絶滅してはいないことになるが、大部分がいったん死滅したのは間違いがない。それに対する仮説は数多いが、大きく分けると以下の2つとなる。

  • 短時間で滅んだとする激変説(隕石衝突説・すい星遭遇説など)
  • 長時間かかったとする漸減説(温度低下説・海退説・火山活動説など)

そのうち、現在確定的とされているのは巨大隕石の衝突である。1980年代に隕石衝突による恐竜の絶滅を地球規模で広がるK-T境界層へのイリジウム濃集の発見[3]から、ルイス・アルバレスらが隕石衝突による絶滅を提唱した。その後、1991年メキシコ・ユカタン半島に、直径180キロの巨大クレーター(チチュルブ・クレーター)が発見され、この隕石の衝突(チチュルブ衝突)が恐竜絶滅の原因とする説が提唱された。この説では、地球規模の大火災で生態系が破壊され、衝突後に生じた塵埃が大気中に舞い、日光を遮断することで起きた急速な寒冷化が絶滅の原因であると示説されたが説明としては不十分であった。

しかし、その後衝突で大気中に浮遊した微小粉塵量の過大評価などが判明し、(また隕石は炭酸カルシウムを大量に含む地域に落下したため、衝突に伴う 高温によりこれが分解し、確証はないが大量の二酸化炭素 が大気に放出されたとも考えられ)寒冷化よりもむしろ衝突で大気中に浮遊した粉塵や二酸化炭素、衝突による巨大な森林火災や火災の煤煙が地表への太陽光を さえぎる、などの結果地上や海中の生態系の破壊により、食物連鎖の底辺の光合成を行う生物の様相が大きく変わり(えさとしていた植物の死滅など)、隕石衝突の直接の影響を生き抜いた恐竜たちもえさの不足により、草食恐竜たちの餓死による肉食の恐竜の死滅で絶滅したと説明されている。

なお、火山の噴火が約100万年の間に地球に大きな環境変化を起こしておらず、活動の最盛期でさえ大量絶滅が起きていないことから、絶滅の原因ではないとされる。

また、過去には伝染病説、裸子植物から被子植物へ の植物相の変化(草食恐竜の食物が無くなった)、原始的な哺乳類による恐竜の卵乱獲説といった諸説もあったが、現在では顧みられない。これら諸説は単に恐 竜の絶滅の原因だけを追求するものであり、白亜紀末期の大量絶滅においては恐竜以外の多くの生物が絶滅しており、特に海中においてはカメとチャンプソサウルス以外の全ての爬虫類が絶滅している。

当初の衝突による「衝突の冬」(寒冷化)が原因では、なぜ同時期に存在した両生類や爬虫類などが絶滅を免れたかという疑問が残ったが、現在でも二酸化炭素による濃度上昇に伴う気温上昇、塵による太陽光の遮断、硫酸エアロゾルによる太陽光遮断と酸性雨などについては確証がなく良く分らないのが現状であるとする意見も強い。

軟組織の発見

2000〜2003年、米モンタナ州の約6800万年前の地層で見つかった恐竜化石から、ティラノサウルス・レックスの化石化していない軟組織が発見された。

但し2009年頃には、それが現代のバクテリアの粘液に由来するものではないかという疑惑が浮上している。

他にもカモノハシ竜のミイラ化石とされる「ダコタ」など、軟組織が含まれているのではないかと考えられる化石は存在する。

管理者お気に入り